坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

杏仁豆腐を作るぞ! その3 これぞ、本物の味!

 プリンカップ3個半の液を冷蔵庫で冷やして固める。杏で作ったジャムに杏酒(アマレット)を加えて加熱し、ソースを作る。これをかけてドライのクコの実をのせて完成下のが下の写真。でもこれは3個半の半の試作品。
 ちまたで食べる杏仁豆腐の9割以上は牛乳寒天等にアーモンドエッセンスを少し混ぜたニセのもの。杏の仁の粉末である杏仁霜を使った杏仁豆腐はほぼない。中華料理店で出てくるランチサービスのものは100%偽物だろう。日本の法律ではアーモンドエッセンスで香りを付けただけの物を杏仁豆腐として認められているらしいが、自分で杏の仁から作ったホンモノの杏仁豆腐を食べたらもうニセモノは食べられない。すごく「杏仁の強い香り」を感じる。ホンモノは自分で作るしかない。哀しいかな、自分しか、信用できない世の中になりつつある。
 この杏仁豆腐に限らず、今の日本はニセモノ、まがい物、ぎりぎりホンモノばかりで、誠実なホンモノがなくなってきている。日本は急速に劣化している。中国製を「中華」製とバカにしている輩がいるが、今や日本も儲かるならインチキがまかり通る国になってしまった。原因は明らかだ。こんな哀しい国の政治家は正しい舵取りができず保身と「愛国心」ばかりを強制している。愛せるか?今の日本を。感じているか?この急速な変化(劣化)を。ホンモノの人間がいなくなって「ニンゲンモドキ」が増えている。

右が杏仁豆腐、左は自家製ヨーグルトにわが家のイチゴとブルーベリー