
前の自分の記事で書いたが、さんざん悩んでネット購入したミレーの白っぽいロールアップタイプを返品し、ブラックに変えたのだが、届いたもののメイン気室ジッパーの滑りが悪く、これも返品。
ひどく落ち込んで、また一からザック選び。結局、今所有しているザックのメーカーから、グレゴリーのズール(ZULU24LT)に。グレゴリーのザックはバックパックのロールスロイスと言われるくらいの高価格でミレーより1万円アップとなった。バックパック界のレジェンドとも言われるグレゴリーの「背負うのではなく、着る」という荷重分散コンセプトは75ℓの巨大なモデル、バルトロを所有し、何日も付き合って納得していた。肩紐、ショルダーストラップに荷重をかけるのではなく、骨盤を包み込む厚く丈夫なヒップベルトで重さを腰にかけるのでとてもラク。今回のたった24ℓのズールでも夏は水分を多く持つので5キロは超え、肩荷重だけではすぐ肩が痛み出すのは必至だ。私は背筋を伸ばした姿勢だと肩紐が肩から浮くくらいである。
カラーは明るくブルーのツートンと落ち着いた緑系、ブラック、そして新色のストレートブルーという落ち着いた青があったが、好みの色はなく、消去法でストレートブルーに。ワクワク感なし。
ズールにはジェイド(JADE)と言われる背面長などが違う女性モデルがあり、これにはきれいな深い緑色があって、それを持っていた女性を見た時、この色のザックが欲しいと思った。JADEとは翡翠のことである。娘の名前にも関わるこの色が良かったのだが、男性モデルのZULUにはない。残念。現在のモデルからはこの素敵な色は落とされてアーティチョークグリーンとなった。そもそも今の世で、多くのメーカーの山用品のバックやウェアに男女別のカラー設定があることがおかしいと思う。私の欲しい明るくキレイな色はいつも女性専用カラーだ。
しかし、この地味な青が、屋外の陽の光の元では、ただの鈍い青ではなく、セルリアンブルーに近い、美しい色味であることに気づいた。そしてこの詩を思い出し、嬉しくなった。
「槍の氷を
溶かして来る
あのセルリヤンの
梓川に」 (高村光太郎『智恵子抄』より)

このズールの詳しい試用レポートはまた後で。