坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

憎っくき、ゴマダラカミキリ!


 家の車庫の鉢に植えてあるイチゴの実を採ろうとしたら、ゴマダラカミキリが死んでいた。カミキリムシの仲間では最もよく見かける種類である。甲虫はきれいなものが多いので好きだ。昔、横浜に住んでいた頃はタマムシを見たこともあったが、もう見かけることもない。タマムシほどではないがハンミョウの仲間もドキッとするくらい美しいものがある。
 このゴマダラはあまり美しいとは言えないが、わが家にとっては憎っくき昆虫なのである。幼虫は俗にテッポウムシといわれ、木の幹の中を食い荒らし、枯らせてしまう。

 春、たくさんの美しい花をつけていた大きなバラの木が突然枯れてしまうのである。根元の枯死した枝を切ると、中に大きな幼虫がいる。何本も大事なバラをダメにされた。この個体もすでに卵を産み付けたあとか?触角が短いのでコレはメスだろう。オスは触角の長さがこの2倍もある。

 昆虫も与えられた運命を生きている。昆虫を恨んではいけないと思いつつ、防除の薬剤をまこう。合掌。