坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

すぐそばの宇宙人

すぐそばの宇宙人
    小椋 佳(「かなうなら夢のまゝで」)

♪・・・
女ってのは なんだろう
筋道なしに 平気で変わる

・・・
犬や猫の 心を
はかるほうが たやすいって

女ってのは 恐いって
気味悪そうに あいつが言う

すぐそばの 宇宙人
そうとでも 思わなきゃ
男は 気が狂う

本当の宇宙人より
恋とか 愛とかいう
謎が ひとつ 不思議な

すぐそばの 宇宙人
可愛い 宇宙人
限りない クェッションマーク

本当の宇宙人なら
逢えば時間が
片づけそうな 疑問もとけそうにない

すぐそばの 宇宙人 ♪

 自分のこともわかっていないのに、他人のことなどわかるはずもない、他人は所詮他人、人はそれぞれ、と頭では理解しようとしても、そう簡単にできないのが凡人である。そう理解しようとしてできない、67年間も人間やってる自分の情けなさだ。

 夫婦についても全く同じ。この歌のように「宇宙人」としか思えない。時折は可愛いと思うが、心拍数の上がることの方が多いか。限りない?なのである。お互いそう思っていらだちつつ、我慢しているのかも知れない。平野レミの夫であった和田誠のようにはなれないな、といつも思う。