坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

横田空域って知ってますか?日米地位協定って知ってますか?

 7月28日、和歌山県紀の川の河川敷に米軍のヘリが3機不時着したとニュースで知った。1機が機体不良のため、とのことだが、何事もなく3機とも飛び去っておしまい、なのである。おかしくないか?(すごくマスコミも扱いが軽い。政府も触れたくはない。)
 まあ、日本はおかしいことだらけなのだが。米軍は日本の国土上空を自由に飛ぶことができる。着陸もできる。そしてもし、墜落しても日本人はそれに触ることも、原因を知ることもできない。
 しかし、日本の飛行機は日本の上空を自由に飛べないのである。飛ぶには米軍の許可が必要な巨大な空域が日本にいくつも存在する。なんということだろうか!
 最も大きいのが「横田空域」と呼ばれる広がる、日米地位協定で決められた関東地方1都9県(北は新潟県、南は東京都、神奈川県、静岡県まで)にまたがる、最高の高さは7000mに及ぶ空気の巨大なビルのような空域(詳しくはググってください)。
 上の写真は8年前に羽田から大分までの空路途中で撮った写真。下が東京湾、2本の河川は鶴見川多摩川。これはもう横田空域の南側ぎりぎりを飛んでおり、西に向かうには南に大きく迂回するか、急上昇して横田空域を乗り越えるしかないのである。このため羽田、成田近辺の上空はかなりの航空機が密な状態になっていて危険きわまりないのである。おかしすぎるでしょ。これを知らない国民が多すぎるでしょ。おめでたいね。(「本当は憲法より大切な『日米地位協定入門』」をぜひ多くの人に読んで欲しい)
 長く政権を担ってきた自民党は、だまって米国の言うことを聞いて、従順なイヌでいることが最善と考えているらしい。この先もずっとね。
 オスプレイを始めとする米軍機の落下事故、沖縄で繰り返される性犯罪への対応も同じだ。事を荒立てずに済ませたい。アメリカ様のご機嫌を損ねてはいけない。日本人は多少のことには我慢しろ、なのである。マスコミにも圧力がかかるのか大きなニュースにはならない。昔から国民の知らぬ密約が存在したが、日本政府ナンバー2の麻生副総理の、「国民の知らないうちに変えてしまえばいい、ナチスの手口に学ぶべき」と言える日本はもはや中国、北朝鮮と変わらない。
 いや。そもそも日本は独立した主権国家なのか?国家って何?

 かつて安部総理は「日本を、世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子供たちの世代が自信と誇りを持てる『美しい国、日本』とする」と述べた。「へっ?」!。
 自民党は日本の未来をどう考えているのか、知りたい。日本という船は座礁一歩手前である。10年、50年の長いスパンで、「世界から憧れや尊敬を得て、子どもたちが自信と誇りを持てる国づくり」を考えているとはとうてい思えない。こんな弱い国、アメリカの傀儡国家、ぐにゃぐにゃの腐った豆腐レベルに洗脳され、思考停止にされた国民の国が尊敬を得る?!日本の政治家のレベルの低さに愕然とする。それを容認する国民のレベルの低さに悄然とする。♪これが日本だ~ 私の国だ~♪ 座礁じゃなくて、すぐ沈没かも。
 あんな失言を繰り返しても政治家続けていける国は先進国では日本しかないね。おめでたい。