坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

また君に恋してる

 写真は妻のアレンジメント。左下に見えるムカデみたいな緑の実がたくさんついているのはヨウシュヤマゴボウ。ヨウシュは洋種で、帰化植物である。左上に花が咲いているものが見える。面白い造形なので妻はよく使う。
 果実はこのあとムラサキ色のブドウのようになるが、この植物は実と根に猛毒を持つ。大学時代、通用門から上がってくる斜面にこれの大きな株があったのを覚えている。その頃、この植物の名前を知った。楽しかった頃だった。

あっ、そう 火曜日(2024.9.10)のNHKうたコンで坂本冬美が歌ってた。

また君に恋してる
    坂本冬美
♪朝露が招く 光を浴びて
はじめてのように ふれる頬
てのひらに伝う 君の寝息がに
過ぎてきた時が 報われる

いつか風が 散らした花も
季節巡り 色をつけるよ

また君に恋してる いままでよりも深く
まだ君を好きになれる 心から♪

ある人が仲間(既婚男性)がみんなこれを着メロにしていて、会議中度々この曲が流れるので、もう覚えちゃったよ、というくらいの男歌である。
 様々な本やドラマ、そして自らの経験から男と女の恋愛観の相違についてわかってきたことがある(今頃気づいても遅い!)。

 昔から「恋」と「愛」について多くの人が論じてきている。英語ではどちらもloveなのに、日本人はこれらを区別しようとした。

 私は既婚者だが、妻に「愛してる」と言ったことは(おそらく、ほとんど)ない。「大好きだよ!」はいつも言う。意識して使わない訳でもないし、愛していないわけでもない。
 結婚しても(しなくても)、男はずっと「恋していたい」「もっと好きになりたい」と思っているんじゃないかな。うまく説明できないけれど同姓にはわかってもらえると思う。この歌を私が「男歌」といったのはそういう意味だ。でも結婚して時間が経った女性はもっと現実的で、ある意味醒めている(かつ、冷めている?)。時間が経って変わってゆく(自分は変わっていないと思っている)妻にも、途中でぷつんと切れてしまった昔の恋人にも、「まだ恋していたい」のである。
 いつまで経っても現実を受け入れられないかわいい動物、それが・・・かも?