坂庭修 問わず語り

出がらしにだからこそできる役目や若い奴らに残せることがあるんじゃないか

低山ハイキングと拾ったキャッシュカード


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 足の裏の痛みが取れず夏の登山を棒に振り今日に至る。6月に未完で終わった常念岳のピークハントは諦め、この秋の妙高山も無理と断念した。
 昨日、痛む足は歩けば治るんじゃないか、という淡い期待と、痛みはあってもどのくらい歩けるかを試しに家の近くの低山を登った。これまで何度も登り、自分にとっては裏庭みたいなものだが標高は200mある。
 途中に大きなスダジイの木がある。この形を見ると昔、根元で一度切られ、萌芽したものだと思う。私は「猫の木」と呼んでいる。餌付けをする人がいてこの木の下にはいつも猫がいたのでそう名付けたが、今日はいない。
 頂上には不動尊と展望台がある。展望台はバードウォッチングの団体で占拠されていてちょっと迷惑。晴れているが、視程は悪く、今日はスカイツリーまでは見えない。

 行きのアプローチで歩道脇に置かれていた泥に汚れた銀行のキャッシュカード。落とし物だろうか、とも思いながら、帰りに通るとまだある。どうしようかと逡巡したが、銀行に届けることにした。持ち帰る家までの道のりを歩きながらいろいろ考えが巡った。今日、昨日の落とし物じゃない、誰かが脇の石の上に置いてからも多くの人の目に付いたはずなのに誰も届けない、こんな場所でキャッシュカード落とすのはおかしい、去年までは近くにこの銀行のATMがあったのは確かだけど今はない、盗まれたものが藪に捨てられたものじゃないのか、私の指紋がついたらまずかったか、いやサイドを押さえて持っていただけだから大丈夫だと思う、届けたらいろいろ聞かれたりして面倒なことになるんじゃないか・・・・等。

 今日、カードを小さなジップロック式の袋に入れて銀行に持っていった。戸惑う女性行員は、どこで拾ったかだけ聞いたので、拾った時間とどんな状態だったかを伝えた。それを彼女は雑紙に雑にメモし、もういいですか、と聞いたら「は、い。ありがとうございました。」でおしまい。拾得者である私の情報は何も聞かれなかった。所要1分未満。交番に届けたらこんなんじゃ済まない。この銀行にはこれの対応マニュアルはないのか?あとでこの女性が上司に怒られるんじゃないか、と心配になって、自分から氏名と連絡先を教えておけば良かったと後悔。結局、後悔か!?